Photo Gallery オホーツクの四季
 
 
山本勝栄(やまもと・かつえ)

●山本勝栄(やまもと・かつえ)

オホーツクフォトグラファーメンバーズ事務局長
北の写真家集団DANNP会員

昭和33年2月21日生まれ。
大空町役場勤務。
町広報係時代に撮影に来ていたアート社の佐藤臣里氏の撮影した女満別の風景写真を見て、自分が地域の魅力を知らずにいたことに気づき、かけがえのない自然環境の保全の観点から、身近にある自然を記録し、発表することを重要なことと位置づけ、女満別やその周辺の風景や、そこに暮らす動植物を写真で紹介し続けている。

バックナンバー

Vol.1 初夏を告げるタンポポ絨毯 他

Vol.2 断崖の花畑 他

Vol.3 雨宿り 他

Vol.4 サクラマスの故郷神の子池 他

Vol.5 一夜限りの月舞台…

Vol.6 晩秋の桜 他

Vol.7 名残の紅葉 他

Vol.8 初日の出を浴びて 他

Vol.9 流氷原に浮かぶ満月 他

Vol.10 青サギたちの里帰り 他

Vol.11 貴重な春の朝食 他

Vol.12 桜日和 他

Vol.13 知床連山からの朝焼け 他

Vol.14 ひまわりの滑走路 他

Vol.15 ころころ麦ロール 他

Vol.16 故郷をめざして 他

Vol.17 晩秋のコスモス 他

Vol.18 森作りをするエゾリス 他

Vol.19 夕景飛行(白鳥) 他

Vol.20 雪衣装〜藻琴山 他

Vol.21 気球散歩 他

Vol.22 名残惜しい雪原の影 他

Vol.23 夕陽に映える柳の花 他

貴重なひととき 写真・文/山本勝栄(オホーツクフォトフラファーメンバーズ)
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 広大な風景写真の中では森や海は色彩や造形として写真を構成する重要な素材です。森は四季によって様々な色彩を変え、新緑から紅葉・そして落葉、針広混合林など一年中緑のものなど、季節感を表現する素材として重要な役割を果たしています。海は空の色変化に伴ってその時々の色に塗り替えられ、一日の中で刻々と変わるものです。その写真素材である森も海も人間社会とはまた異なった独特の世界がそこにはあります。今回は、オホーツクの森と海の世界を少し紹介したいと思います。

雨宿り 〜 清里町 虹と緑の森

 清里町の斜里岳登山口の近くに清流が流れ、天然の森が残されている公園があります。

 天然の草木が生い茂り、昆虫や鳥たちにとっても安らぎの場所で季節によって主役たちが移り変わります。初夏、森の中でその季節の主役を探索していると幼い木の葉に守られて「エゾ春ゼミ」の抜け殻が名残惜しそうに雨宿りをしていました。

 すでに「エゾ春ゼミ」はその短い生涯を終えているのですが、抜け殻はしっかりとセミの生き様を残しています。すでにもう森は蚊たちの占領下で、虫よけをしてからでないとその世界に侵入するのは辛いのですが、森の世界を覗くと季節ごとに楽しめる素材はたくさんあります。ちょっと覗いて見るときっと自然界の営みを感じることができると思います。森の探索は特に小雨や霧の日、朝露の降りた日はとても神秘的な観察が楽しめます。

感動遭遇 〜 「羅臼の宿まるみ」の船上から

 知床の世界自然遺産はウトロ側は目で見て感じる貴重な自然、それに対して羅臼側は海の生態系の貴重さが特徴であると私は感じます。4年ほど前に友人の写真家が一年のほとんどを「羅臼の宿まるみ」さんで過ごしていて、いったい何を撮影しているのかとても興味深かったのですが、誘われて船に乗ると遥か遠くに潮吹きを見つけて一気に船で近づくと乗っている船が全長17mなのに同じくらいの大きさ、まるで潜水艦のような黒い巨体が出現、これが「マッコウクジラ」との初の感動遭遇。以来、その感動が忘れられなくて、7・8月は必ず羅臼にマッコウクジラを撮影に出かけています。それまで知床でヒグマを撮影していて、北海道では一番大きな動物でその迫力に感動していたのですが、体長15m以上もあるマッコウクジラに出会ったとたんにそれまでの感動は薄れてしまいました。マッコウクジラは夏の間、羅臼沖で過ごし、また長い航海に出てしまい長期間見ることはできませんが、羅臼でマッコウクジラを見れることはとても貴重なことと思います。マッコウクジラは必ず見られるものではありませんがイルカも時折元気にジャンプしてくれて楽しめます。マッコウクジラは海の安定している7・8月が絶好のチャンスです。マッコウクジラに遭ってみたい方は羅臼へ行ってみませんか?

 
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